ポートフォリオによるドローダウン低減効果
卵は一つのカゴに盛るな
「卵は一つのカゴに盛るな」というのは有名な格言です。
ひとつの銘柄に全資産を集中すると何かあった時に大きなリスクを抱えることになります。
そこで、分散して投資をすること、ポートフォリオを組むことでリスクを減らそうという考えが推奨されています。
FXの自動売買では一つのトレードシステムだけを使うのではなく、複数のトレードシステムを使うことでリスクを減らしていこうという考え方です。
ここでは、時間的分散によるドローダウンの低減効果を説明します。
ドローダウンの発生時期
二つのトレードシステム AとBがありました。
Aの最大ドローダウン発生時期は2010年、Bは2015年でした。
この場合ドローダウンはAのドローダウンとBのドローダウンの合計にはなりません。
ドローダウンの時期が異なるために必ず2個のトレードシステムのドローダウンの合計よりも小さい値になります。
ドローダウンが軽減されるということはリスクが減り、資金効率が良くなることを意味します。
Return/DD Ratio
リスクとリターンを評価するのにReturn/DD Ratioが使用されます。
これはリカバリファクタやリスクリターン率とよばれます。
Return/DD Ratio は損益÷ドローダウンです。
複数のトレードシステムを組み合わせた場合、ドローダウンは組み合わせるトレードシステムの数が多いほど増加が減っていく傾向にあります。
一方でReturnは組み合わせたトレードシステムの利益の平均になります。
そのためReturn/DD Rationはポートフォリオを組むことで値が大きくなります。
これがドローダウンの時期が違うことによる時間的分散のポートフォリオ効果です。
トレードシステム運用資金は必要証拠金+最大ドローダウンです。
ドローダウンが下がるということは資金面でも有利に運用をすることができます。
ポートフォリオを使用してリスクの少ない取引をしましょう。
株式会社トリロジー
AMSER株式会社
林 貴晴

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